FM丹波 ギターの散歩道2026年6月放送分

6月プログラム  6月1日(月)~ 30日(火)

トークと演奏:足立ゆかり・高村浩二

ギターの散歩道、今月は「2026年、アニバーサリー・イヤーの作曲家たち」をテーマにお送りしています。
2026年あっという間に半年が過ぎていこうとしています。この時期は変わりやすいお天気で梅雨もあり何となく心が晴れない日もありますが田植えの終わった、田んぼの田園風景は雨でも晴れても趣があり、雨の合い間、青空が広がり地元、福知山城の下に流れる由良川、音無瀬橋上流の明智藪にはたくさんのシラサギが飛来し巣作りをしています。そして、ホトトギス、夏のうぐいすがさえずり、河原にはセキレイのチチチ、スズメ、ツバメと、見上げて見ればトビのヒューヒューと、色々な鳥のなき声で癒してくれます。軒下ではつばめが巣作りを始め、路地裏では色とりどりの紫陽花が目を楽しませてくれています。こんな季節になったのかなぁと改めて緑の深まりを感じています。

・ (月)「イエスタディ」 (高村浩二)

本日ご紹介する曲目は武満徹編曲「イエスタディ」です。武満徹編曲「イエスタディ」武満徹さんは1996年、66歳で亡くなられ2026年、今年は没後30年になります。武満徹さんは日本を代表する作曲家で国際的にも有名です。ギターを愛した武満徹さん、フォリオス、エキノクス、すべては薄明のなかで、他本格的なギター独奏曲もありますが、実に100本近くの映画のために作曲をしていた、と言う事実があります。映画が好きで「自分で映画を作りたい」と言う夢もあった、と谷川俊太郎さんとの対談で語られています。
2026年、アニバーサリー・イヤーの作曲者たち、武満徹編曲「イエスタディ」今日の演奏は高村浩二先生です。1977年武満さんが思うところがあって発表した、世界各地からのポピュラーな歌、全12曲、ギター独奏用のアレンジの中からの1曲です。「イエスタディ」実際のビートルズの演奏は歌とギター1本での伴奏、質素と言うかそのシンプルな美しさがこの曲の持ち味でもあり、又武満徹さんの絶妙なアレンジによって色彩豊かに心に響き、没後30年を経ても変わらない美しさがあります。そして原曲はヘ長調ですが武満編はイ長調になっています。この調にしたのも武満徹さん自身に何か思いがあったのではないでしょうか?出だしもあれ?「イエスタディ」と言いたくなるくらい付け加えられているのに気が付かれると思います。ここには武満徹さんのさすがと言えるセンスを感じてしまいます。原曲ではストロークの音のみが聞こえてくる部分に武満編ではさらに旋律と旋律の間、この小さな隙間にさりげなく自然な旋律を混ぜ込むことで響きが豊になりより一層魅力的に仕上がっています。
2026年アニバーサリー・イヤーの作曲家たち、没後30年、武満徹編曲「イエスタディ」色々な人との出会いを思いだしながらどうぞお楽しみ下さい。

・(火)詩的ワルツ集より「メロディアスなワルツ」(二重奏)

今日ご紹介します、「詩的ワルツ集よりメロディアスなワルツ」の作曲者エンリケ・グラナドスは1867年、スペインで生まれ、1916年48歳の時、不慮の事故で亡くなり、2026年、今年は没後110年になります。7歳年上のイサーク・アルベニスと共にスペイン近代音楽を代表する作曲家兼ピアニストです。パリでピアノを学び彼の作品には美しくも哀愁を帯びたメロディーが多く“スペインのショパン”“スペインのグリーグ”“ピアノの詩人”など呼ばれ、愛されてきました。
グラナドス、アルベニスが作曲した楽曲は共にピアノの曲としても有名ですがギターとも深い関係があります。ギター発祥の地スペイン、ギターで歌い踊るスペイン的な響きをピアノで表現しようと努めたものであるだけに、非常にギター的で多くのギタリストに愛奏され、演奏会の重要なプログラムに加えられているものです。2026年、アニバーサリー・イヤーの作曲家たち、没後110年を迎えるエンリケ・グラナドス作曲、「詩的ワルツ集よりメロディアスなワルツ」今日の演奏は魅惑のギターデュエット足立ゆかりと高村浩二でお送りします。「詩的ワルツ集よりメロディアスなワルツ」は1887年に作曲された詩的ワルツ集の序奏と7つの即興的なワルツそして終曲と9曲で構成されています。今日演奏しますのは2番目のワルツイ長調4分の3拍子、短い曲ですが明るくてキリッとしたワルツ、フレーズが繰り返し表情を変えて出てきて、各場面を豊かに演奏していきます。一度聴いたたら思わず口ずさんでしまうほど暖かさを感じます。ショパンは1本のギターより唯一美しいものがある。それは2本のギターだと言っているようにこの曲はお互いの個性を大切にしながらお互いに響きわたっていきます。
よい音楽とすてきな出会いになりますように。
「2026年アニバーサリー・イヤーの作曲家たち」没後110年、エンリケ・グラナドス作曲「詩的ワルツ集よりメロディアスなワルツ」さあどうぞお楽しみ下さい。

・(水) 「故郷の人々と夢見る人」 (二重奏)

今日は、1826年生まれ、今年生誕200年を迎えるアメリカの作曲家フォスターです。フォスターは「アメリカ音楽の父」と呼ばれ、アメリカ、ペンシルベニア州ピッツバーグの隣町で比較的裕福な家庭の10人兄弟の末っ子として生まれ育ちました。色々な災難にも見舞われましたが、精力的に作曲を続けていき、アメリカ音楽の基盤を築きあげていきます。アメリカはニューヨーク、ロサンゼルス、シカゴ等の大都会があり、プレスリー、シナトラ、エリック・クラプトン等々有名な歌い手さんにより、その時代により音楽は次々に変わっていきますが、アメリカの古き良き時代の作曲家、フォスターの歌がいまだ根強く愛唱されています。彼の作品は黒人の生活を題材とした名曲が多く、和声や曲の構成の素朴さ、又親しみやいメロディからアメリカ民謡としても扱われ、ジャズやポピュラー音楽、ミュージカル等のアメリカ独自の音楽の発展に影響を与えています。2026年。アニバーサリー・イヤーの作曲家たち、生誕200年を迎えるフォスター作曲「故郷の人々、夢見る人」今日の演奏は魅惑のギターデュエット足立ゆかり&高村浩二でお送りします。世界中で愛唱されているフォスターの名曲ですが、彼自身の生涯は短くても劇的な人生でした。37歳と言う若さで亡くなったフォスター、裕福な家庭に育ったものの、20代に豪遊し、亡くなる前にはお金も使い果たし、ニューヨークのアパートでさびしく一人住まい、アルコール依存症でお酒に溺れる、荒れ果てた生活だったといいます。その荒れ果てた生活の中、亡くなる前に作曲されたのがこの「夢見る人」、「夢路より」とも訳されフォスターの不朽の名曲、「死の数日前に書かれた最後の作品」と記されて、出版されています。でも、その生活の貧しさとは裏腹に、あの美しい旋律はどこから湧いてでてくるのでしょうか?まさに夢のようです。2026年アニバーサリーの作曲家たち」生誕200年を迎えるフォスターの名曲「故郷の人々、夢見る人」どうぞお楽しみ下さい。

・(木)「スペイン舞曲第5番アンダルーサ」より(高村浩二)

今日ご紹介します、「スペイン舞曲第5番アンダルーサ」の作曲者エンリケ・グラナドスは1867年、スペインで生まれ、1916年48歳の時、不慮の事故で亡くなり、2026年、今年で没後110年になります。7歳年上のイサーク・アルベニスと共にスペイン近代音楽を代表する作曲家兼ピアニストです。パリでピアノを学び彼の作品には美しくも哀愁を帯びたメロディーが多く“スペインのショパン”“スペインのグリーグ”“ピアノの詩人”など呼ばれ、愛されてきました。
「スペイン舞曲第5番アンダルーサ」元はピアノ曲でありますが1878年同じスペインバルセロナ生まれのギタリスト、ミゲル・リヨペートによってギターに編曲されています。リズムもメロディーもスペイン的ですが別に昔からあるリズムやメロディーを素材にしたものではなく純然としたグラナドスのインスピレーションで書かれています。そして、ギタリスト、リヨペートの編曲によりピアノには存在しないポルタメントやハーモニックス、又ギターならではの単音の美しさが発揮される所ではあえて伴奏を外したりしてギターの魅力を醸し出しています。
「スペイン舞曲第5番アンダルーサ」今日の演奏は高村浩二先生です。高村先生は20歳頃からスペイン舞曲第5番アンダルーサ」を演奏されていてもう40年以上弾いておられるそうですが毎回同じ演奏は出来ないそうで、演奏する毎に発見がある、それがこの楽曲の魅力だ、とお話しをされています。
「スペイン舞曲第5番アンダルーサ」素敵な楽曲はどんなに時間(とき)を経てもたまらない懐かしさと郷愁、切ない程の思い出そして、言いようのないふつふつとした新鮮な驚きを伴ってよみがえってきます。「2026年アニバーサリー・イヤーの作曲者たち」没後110年エンリケ・グラナドス作曲「スペイン舞曲第5番アンダルーサ」どうぞお楽しみ下さい。良い音楽とすてきな出会いがありますように。

・(金)「コスト作曲のエチュード練習曲」 (二重奏)

今日お送りしますエチュード練習の作曲者ナポレオン・コストは、1806年生まれで、今年生誕220年を迎えます。フランスが生んだ偉大なギタリスト、ナポレオン・コストは、ハンガリー出身で、メルツと共に19世紀後半、一時ギターへの関心が薄れていた時代に演奏や作曲に大いに貢献しています。従来ならばカルリやカルカッシ教則本にあるような分散和音アルペジオを基本とする練習曲から始まりますがコストは初めからギターを旋律楽器として取り上げ、メロディを重視した練習曲を沢山作曲しています。2026年アニバーサリー・イヤーの作曲家たち、「コスト作曲、エチュード練習曲」今日の演奏は魅惑のギターデュエット足立ゆかり&高村浩二でお送りします。
恩師新堀寛己先生の著書、現代ギター教則本では中等科の第6番としてこの練習曲が取り上げられています。生徒さんが自分のパートを弾きながら他の人のパートも聞けて和声的な流れを感覚的に身に着けられるようにと、元の独奏曲+先生用のパートを新堀先生が作曲されました。ギターは独奏楽器として不動のものがありますがギターが1本加わると音の厚みも増して華やかになり、2人の呼吸が合った時のジャスト感は気持ちの良いものです。
新堀寛己先生は病院通いなし、お薬なしの92歳、右脳重視の生き方を提唱され、人生は山型ではなく、登って行って下って終わるのではなく、登り着いた所がその人の終着と考えておられ、指揮者としても現役、「健康長寿に向かう 幸福道」等々の執筆活動も精力的にやっておられます。今年出版された「90歳夢道むどう」「夢道ゆめみちと書いてむどうと読みます。のまえがきに、コップの中に残った半分の水を、まだ半分ある、半分しかないと左脳で分量を考えるよりも、喉の渇きが癒された時のあの瞬間の感動を右脳で思いっきり感じ、全身に健康長寿へ向かうホルモンを巡らせる事が大切。幸せの青い鳥は必ず身近にいます。と、あります。人生100年時代、健康長寿でありたいものです。
2026年アニバーサリー・イヤーの作曲家たち、生誕220年ナポレオン・コスト作曲、エチュード練習曲」どうぞお楽しみ下さい。


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