FM丹波 ギターの散歩道2026年8月放送分

8月プログラム  8月3日(月)~ 31日(月)

トークと演奏:足立ゆかり・高村浩二

今月は「夏真盛り」をテーマにこの時期に聴きたい1曲をお送りしています。
日本列島はこの夏、耐え難い暑さ、夏の強い日差しが降り注ぎ厳しい暑さが続き各地で最高気温を更新しています。せみのにぎやかな鳴き声で目覚め、午前中涼しい間に色々な事をしておかないと、と動いている毎日です。
かんかんと照り付ける太陽の絶え間ない暑さ、澄み渡った青い空に映えるもくもくとした白い入道雲、こんなに白い雲が美しく感じるのはこの季節だけ、そして夕立の後のすがすがしい虹と、ふと忙しい毎日を忘れさせてくれる瞬間があります。
今年の日本の夏は、耐え難い暑さ、夏の強い日差しが降り注ぎ厳しい暑さが続いています。
それでも夕立の後のすがすがしい虹、夏の夕暮れに行きかう茜色の雲に、暑さを忘れさせてくれ癒される瞬間があります。

・ (月)夏の思い出」と「あさつゆ」 (二重奏)

ギターの散歩道、本日ご紹介する曲目は「夏の思い出」と「あさつゆ」の2曲です。
1曲目「夏の思い出」江間章子作詞、中田喜直作曲の歌曲。夏が来ると必ずと言っていいほど耳にするこの「夏の思い出」、歌があまりにも有名になってしまい、実際には1度も行った事のない尾瀬がもう、何回も行ったような気持ちになってしまうほど身近に感じられます。
2曲目「あさつゆ」アメリカの作曲家でもあり音楽教育家のウィリアム・ギロックの楽曲。
1993年亡くなるまでにアメリカ音楽教育界の重要な作曲家の一人で、音楽をする上で一番大切な感性を育てるために、美しく人の心を打つ作品、感じた事を、表現するためのテクニックを育てる作品等、視覚と聴覚からわかりやすくアプローチできる作品を多数残し世界中で演奏されています。初心者でもギロックの作品は感性が伴えばうまく弾く事が出来、5本指のポジションは自然にコードの響きを意識させてくれます。ギターはピアノと同じようにメロディも伴奏も一人で演奏する独奏楽器として不動の物がありますが、ショパンは1本のギターより美しいものが唯一ある、それは2本のギターだ、と言っているように、メロディがシンプルな曲は2人で演奏する事により、お互いの感性を大切にし、音楽の幅、響きをより一層充実させて表現していきます。さあ、「夏の思い出」「あさつゆ」お楽しみ下さい。夏の良い思い出作りをして下さい。

・(火)映画「太陽がいっぱい」のテーマ曲 (二重奏)

ギターの散歩道、本日ご紹介する曲目は映画「太陽がいっぱい」のテーマ曲です。
映画「太陽がいっぱい」は1960年製作、フランス・イタリアの合作映画です。日本での公開は同じ年1960年6月。パトリシア・ハイスミスの原作小説を、ルネ・クレマン監督が映画化したサスペンスドラマ。ルネ・クレマン監督の作品の中にはギターで有名な映画「禁じられた遊び」もあります。主演はアラン・ドロン、この1作で一気に有名になりました。あらすじは貧しいアメリカ人の青年トム(アランドロン)は、大金持ちの友人をヨットで殺害し海に捨てました。その友人のお金を横取りし、そして恋人まで手に入れました。完全犯罪の成功を信じて、砂浜でイスに座ってシャンペンを飲みます。「太陽がいっぱいで息苦しいくらいだ」の最後のセリフは有名です。ところがヨットを引き上げると・・・と言う青い海、青い空、豪華なクルーザーと美しい風景が描かれていますが、ここはサスペンスストーリー、アランドロンの丹精な顔に隠された殺意のストーリーと共にニーノ・ロータ作曲の甘く切ないこの素晴らしいメロディーが流れます。生演奏の良さを皆さんにお届けしようと始めたギターの散歩道、この時期地元周辺地域の敬老会や納涼会にも出前演奏に出かけています。先日も地域の敬老会「かしの木、お楽しみ会」へ演奏に行ってきました。ギターの名曲を聴いてもらったり、皆さんで歌ったりと、今日放送します「太陽がいっぱい」も演奏してきました。当日の役員さんからの感想を頂きましたのでご紹介しましょう。久しぶりに「禁じられた遊び」や「太陽がいっぱい」を聴き若かりし頃に見た映画を思い出しています。「太陽がいっぱい」は心に残る映画で結末には何とも言えない気持ちが残り、アランドロンのイケメンに魅了された頃を懐かしく思い出しています。そして、音楽は心の癒し、沢山の唱歌の伴奏もありがとうございました。楽しかったです。明日からまた元気に過ごせます。と、メッセージを頂いています。
「太陽がいっぱい」演奏ポイントはゆらりゆらりとゆっくりと弾いていくことです。伴奏のアルペジオは穏やかな海のイメージ、メロディーは風のイメージで。途中で転調と言って調が変わります。同じ旋律なのですが雰囲気が変わりより一層クラシックギターの甘く切ないメロディが心に響く事でしょう。真夏の太陽が戻ってきてギラギラと輝き、ゆれる波間に見え隠れする光、そっとまぶたをおろし耳をすませると地中海のうたごえが聞こえてくる、と言うイメージで演奏していきます。
「太陽がいっぱい」さあどうぞお楽しみ下さい。

・(水) 映画「菊次郎の夏」よりサマー (二重奏)

ギターの散歩道、本日ご紹介する曲目映画「菊次郎の夏」よりサマーです。
「菊次郎の夏」夏休みに離れて暮らす母親に会いに行く正男と近所のおじさん菊次郎の涙あり笑いありの珍道中物語。北野武監督、音楽は久石譲作曲のテーマソング「サマー」、CMソングとしても有名です。
太陽が主役の季節、かんかんと照り付ける太陽の絶え間ない暑さですが、澄み切った青い空に白い、もくもくとした入道雲、こんなに白い雲が美しいのはこの時期だけ、そして夕立の後のすがすがしい虹は、忙しい毎日を忘れさせてくれる瞬間です。
夏は海に山に川にと、野外の色々な体験が出来、大切な人との思い出も沢山できる事でしょう。
さあ、映画「菊次郎の夏」よりサマーどうぞお楽しみ下さい。

・(木)映画「美女と野獣」&「星に願いを」(高村浩二)

ギターの散歩道、本日ご紹介する曲目は、デズニー映画から「美女と野獣」とピノキオから「星に願いを」の2曲です。
1曲目「美女と野獣」町一番の美貌の持ち主ベルと魔法によって野獣に変えられてしまった王子との成り行きを愛情たっぷりに描いているアニメ映画。食器たちが歌って踊ったりと躍動感あふれ、楽しさいっぱいの物語ですがラストは涙なくしては見れません。
2曲目「星に願いを」1940年にウオルトデズニーが制作した長編アニメ映画「ピノキオ」の主題歌。こおろぎの「ジミー・クリケット」を演じるクリフ・エドワーズが「星に願いをかければ、誰だって心の願いが何でもかなう」と歌い、オープニングと最後のシーンで流れます。「ミッキマウスマーチ」や「小さな世界」と並んでデズニーを象徴する代表曲となっています。
伴奏は出来るだけシンプルに澄んだきれいなアルペジオの流れで、その上に心地良くメロディを乗せ、ハーモニーを共有していきます。素敵な曲ほど、どんなに時間(トキ)を経てもたまらない懐かしさと郷愁、切ないほどの思い出がふつふつとよみがえってきます。もう一度その時代に思いを巡らせて今、生きている事を確かめるのも良いかと。
さあ、「美女と野獣」「星に願いを」どうぞお楽しみ下さい。夏を満喫してください。

・(金)『栄冠は君に輝く』 (高村浩二)

ギターの散歩道、本日ご紹介する曲目は高校野球夏の大会「全国高等学校野球選手権大会の歌」『栄冠は君に輝く』です。高校野球の聖地として高校球児の憧れの舞台でもある阪神甲子園球場は昨年2024年、誕生100年を迎え、4000坪、47000席の国内最大の球場です。「栄冠は君に輝く」昭和23年に発表以来、高校野球、夏の大会歌として、大会の開会式、閉会式で演奏、歌われ、「甲子園球場に奇跡は生きています!」「ここにかける、ここから始まる」と球児達の暑いドラマを盛り上げてきました。
「栄冠は君に輝く」、1948年昭和23年、夏の大会が30回を迎えた時に作られた大会歌で歌詞は5千通を超える一般公募から採用された加賀大介さんの作詞。加賀大介さんも熱心な野球少年でしたがけがで足を切断され、尽きない野球へのあつい思いが強く込められています。
作曲の古関裕而さんはNHK連続テレビ小説「エール」の主人公、平成元年80歳で亡くなられるまでに5000曲もの作品を残した正に昭和を代表する国民的作曲家です。
中でも昭和39年の東京オリンピック、選手入場の時に鳴り響いいた「オリンピックマーチ」、そして「六甲おろし(阪神タイガースの歌)」「闘魂こめて(巨人軍の歌)」等スポーツを彩る応援歌も沢山作曲されています。又2023年令和5年には野球界の功労者として野球殿堂入りも果たされています。「栄冠は君に輝く」澄み切った青い空、かんかんと照り付ける太陽の絶え間ない暑さの下、たった1度の青春、いっときの思い出の1ページとして1つの白いボールを追いかけ、地方大会の予選を勝ち抜き、甲子園を目指す夏の高校野球大会ですが、大谷翔平選手の活躍で野球もより一層身近なスポーツになり、又女子野球も盛んになってきています。「一球にかける真夏の戦いが始まる!」と第30回記念全国高等学校女子硬式野球選手権大会が兵庫県丹波市で開催され、私も応援に行ってきました。全国から70チームが出場、今年も決勝戦は阪神甲子園球場と楽しみです。次の試合を待っているユニフォーム着た選手から「こんにちは」「こんにちは」と声をかけてもらい、女子野球の魅力は何ですか?と尋ねてみると「みんなが笑顔で楽しくやっていること、男子より明るくプレーが出来る」と女子野球の魅力と楽しみを元気よく話してくれました。
小さい時から頑張って練習していた近所の子が甲子園に出場するなんて、益々地元意識が強くなり地域との関わりも深く、応援にも熱が入ります。人と人とのつながりが希薄になりつつあるこの社会ですが、誰もが親しめる音楽やスポーツを通じて少しでもコミュニケーションができればと思っています。私も高校野球ファンとして応援しています。頑張って下さい。今年もどんな暑いドラマが繰り広げられるかと思うとわくわくしてきます。
さあ、「栄冠は君に輝く」お楽しみ下さい。

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