FM丹波 ギターの散歩道2026年2月放送分

2月プログラム  2月2日(月)~ 27日(金)

トークと演奏:足立ゆかり・高村浩二

今月は「冬物語」をテーマにお送りしています。暦の上では立春ですがまだまだ寒い日が続いています。


・ (月)「ロンドンデリーの歌」 (二重奏)

「ロンドンデリーの歌」アイルランド民謡、ダニーボーイとも呼ばれアイルランド島のデリー地方に伝わる民謡です。当初は歌詞がありませんでしたがこのシンプルで感動的なメロディに一説には100以上もの歌詞がつけられたと言う説もあります。
「ロンドンデリーの歌」今日はリスナーアップルさんからメッセージを頂いていますのでご紹介しましょう。
人生100年時代、毎日の風景が愛おしく感じ、一日一日昔を思いながら、懐かしい人々を思い出し、遠い風景を思い浮かべる昨今、いつの間にか還暦を過ぎてしまった。今まで生きていく事、生活していく事で精一杯の毎日、寝る間を惜しんで働いてきた。嫌な事は忘れようと、特に30代から50代までの記憶はほぼない。人生においての出会いの結婚、親族との永遠の別れも経験し、今何のしがらみもなくなり生きている。今までに見たことのない景色が見えてきて、毎日が発見であり楽しくもあり、生きていて良かったと実感している。限りある人生、今を大切に、
生きている間は輝いていたい。と、メッセージを頂いています。そして、愛犬が亡くなった時によく聞いていた「ロンドンデリーの歌」もお願いします。とリクエストを頂いています。いつもご視聴ありがとうございます。「ロンドンデリーの歌」よい歌はどんなに月日が経っても常に新鮮でその時代その時代の人たちの心の中で深くしみ込んでいきます。音楽は人の世になくてはならぬもの、慰めであり、奮い立たせてくれたり、昔の夢にも誘ってくれます。日々悩みのつきないこの世にあっては、一時の安らぎです。ロンドンデリーの歌」さあ、どうぞお楽しみ下さい。

・(火)「イエスタデイ」(高村浩二)

1962年デビューしたイギリスのロックグループ、ビートルズ、1970年の解散までロックン・ロール、リズム&ブルース、クラシック、インドの音楽等を取り入れた活動はロックの世界だけではなく60年代のあらゆる文化に影響を与えて社会現象にまでなりました。
日本には1966年に来日、武道館でもコンサートが開催されています。懐かしいですね。
「イエスタディ」今日は、冬の思い出としてリスナーのむさんからリクエストとメッセージを頂いていますのでご紹介しましょう。
寒い冬の季節、2月になれば毎年のように思い出す事があります。中学2年生の時バスケットボールをしていた私、冬は運動クラブも校舎の廊下で筋肉トレーニング、柔軟体操ばかりでつまらなく、おしゃべりばかりしていたらクラブの先輩から𠮟られ、追加で腹筋もさせられうんざりの毎日でした。でもたまに音楽室からギターと歌が聞こえてくるのが楽しみで、誰が弾いているのだろう?と思っていました。ある日、クラブの休憩中にまた、歌ってるね、と友達とそっとのぞきに行くと、なんとあこがれの先輩がこのイエスタディを歌っていたのでびっくり、ドキドキして顔が赤くなったのをいまだに覚えています。告白も出来ずバレンタインデーの前日に、あこがれの先輩の下駄箱に初めて書いたラブレターを入れ、私はそれだけで満足でしたが春休みに映画に誘ってもらい嬉しかった!残念ながらあこがれの先輩は20歳で交通事故に遭い遠い世界に逝ってしまいました。今となってはよい冬の思い出になっています。と、メッセージを頂きました。いつもご視聴ありがとうございます。
編曲は日本を代表する作曲家武満徹さん。武満徹さんはビートルズをこよなく愛し、尊敬されて「イエスタディ」はギターのための12の歌よりからの1曲、他にミッシェルやヘイジュードもあります。「イエスタディ」実際のビートルズの演奏は歌とギター1本での伴奏、質素と言うかそのシンプルな美しさがこの曲の持ち味でもあり、又武満徹さんの絶妙なアレンジによって心に響くものなっています。そして原曲はヘ長調ですが武満編はイ長調になっています。この調にしたのも武満徹さん自身に何か思いがあったのではないでしょうか?出だしもあれ?「イエスタディ」と言いたくなるくらい付け加えられているのに気が付かれると思います。ここには武満徹さんのさすがと言えるセンスを
感じてしまいます。「イエスタディ」武満編ではさらに旋律と旋律の間、原曲ではストロークの音のみが聞こえている部分、この小さな隙間にさりげなく自然な旋律を混ぜ込むことで響きが豊になりより一層魅力的に仕上がっています。
「イエスタディ」色々な人との出会いを思いだしながらお聞きください。


・(水) 「一粒の涙」 (二重奏)

「一粒の涙」スペインのギタリスト、マヌエル・バビローニ先生を偲んで京都在住のギタリスト藤井敬吾先生が作曲された楽曲です。マヌエル・バビローニ先生は2015年、55歳で急死され、昨年2025年は没後10周年にあたり親日家でもあったバビローニ先生の追悼演奏会が全国各地で開催されました。「一粒の涙」初演は昨年8月、神戸で開催されたマヌエル・バビローニ没後10周年記念演奏会で、藤井敬吾先生と岩崎慎一先生で演奏されています。マヌエル・バビローニ先生と1番仲の良かった藤井敬吾先生、スペインの巨匠ホセルイス・ゴンサレス先生に師事されていた頃の思い出が描かれています。楽曲の所々にアルハンブラの想い出、アラビア風奇想曲、ラグリマのギターの名曲をイメージさせられるフレーズが出てくるのが大変スペイン的だなと思っています。

・(木)「冬のソナタ」より(二重奏)

「冬のソナタ」「冬ソナ」と言われるほど2002年、ぺ・ヨンジュン主演、韓国で放送された全20話の連続ドラマ、その後日本でも放送され、日本における韓流ブームの大きなきっかけとなっています。
「冬のソナタ」音楽をやっている者にとっては「ソナタ」と聞いただけでどんな展開になるのだろうかとドキドキするものです。著者のキム・ウニさんはこの本のまえがきに何事でも「初めて」となるとなぜか胸がときめく。子供のころ、母親と手をつないで初めて、小学校のグランドに足を踏み入れた日の、春の日差し。新しい真っ白なノートに心引き締めて書き入れる最初の一文字、そして初めて胸の高鳴りを教えてくれた人の、はにかんだ笑み。こうした愛くるしい「初めて」がないと人生はとてもつまらないものになってしまうだろう。・・・それでも、私の初恋がまた私を呼んだら、どうすればいい?と書いておられます。「はじめから今まで」はロマン六度と言われる音の展開を駆使して、揺れ動く男女のせつない気持ちや苦難の愛を表現していきます。恋愛はいつの時代になっても年齢に関係なくときめくもの、あこがれですね。
さあ、「冬のソナタ」どうぞお楽しみ下さい。

・(金)「キューバの子守歌」 (二重奏)

今日お送りします「キューバの子守唄」はキューバの作曲家レオ・ブローウェルの「2つのキューバのテーマ」の内の1曲。キューバのピアニスト兼作曲家のエリセオ・グレネの作品をギターに編曲したものです。現代の音楽を語る上で欠くことのできない存在であるキューバの巨匠レオ・ブローウェル、1939年生まれ。クラシック音楽としての完成度もさることながら、ラテンの音楽的要素のメロディやリズム、そして演奏のダイナミズムなどに聞いてとれ、クラシックギター・ファンはもちろん、ラテン・ファンにもとても楽しめるものです。
今回取り上げた「キューバの子守歌」はレオ・ブローウェルが前衛的作風からロマンティシズムに移行し始めた時期の作品です。1970年代は「黒いデカメロン」のような前衛的、抽象的な現代音楽の傾向を持つ作品が多かったのですが、次第に「11月のある日」のようなロマンチックな作品も多く手がけるようになります。「キューバの子守歌」やさしく親しみ易いメロディですがいかにもブローウェルらしい不思議な響きのコードが使用され又拍子も4拍子になったり3拍子になる部分もあり幻想的な雰囲気を醸し出しています。イントロから繰り返される低音のピチカート奏法による反復フレーズもかわいらしく、いかにも子守歌らしいですね。キューバ、今は真夏、異国の文化に触れて日本を知るのもいいのではないでしょうか。素敵な音楽と出会えますように。キューバの子守歌」さあどうぞお楽しみ下さい。


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