FM丹波 ギターの散歩道2026年4月放送分

4月プログラム  4月1日(水)~ 30日(木)

トークと演奏:足立ゆかり・高村浩二

今月は「はじまりの春」をテーマにお送りしています。日本には美しい四季がありますが中でも厳しいかった冬から春への空気感が1番、心ウキウキとしてきます。地元由良川の河原には菜の花が満開になり、福知山城に桜が咲き、ひばりがにぎやかに春の訪れを告げています。心弾む春、穏やかな空気と暖かい春風に乗り、春らんまんになってきました。心うきうきしてきますね。


・ (月)「瑠璃色の地球」 (二重奏)

「瑠璃色の地球」、1986年、歌手の松田聖子さんのヒット曲、松田聖子さんは1980年のデビューから40年以上経った今でも日本を代表する歌手としてご活躍中。作詞松本隆さん、作曲平井夏美さん。この楽曲はコマーシャルにも使用され又高校の音楽の教科書にも掲載され広く合唱曲として歌われています。
「夜明けの来ない夜は無いさ」での歌い出しで始まり「くじけそうな時もあなたがそこにいたから生きて来られた」と、希望に満ちあふれた歌詞が生きる勇気を与えてくれます。楽曲のクライマックスには「ひとつしかない私たちの星を守りたい」と綴られています。戦争や深刻化する環境問題の影響により地上で起こる、様々な自然災害。今の時代に必要な事がこの歌の歌詞に込められています。そしていつの時代になっても感動・感謝・幸福感・平和ほど大切なものはありません。この私達が住んでいる地球が永遠に平和で、「地球は皆一家」を願っています。ピアノ譜を元に私が編曲しました。この瑠璃色の地球が持つ壮大で、美しく広がっていく雰囲気をギターならではのアルペジオ伴奏で表現し、魅力いっぱいです。そして優しく包み込むような美しいメロディは出来るだけシンプルに伴奏のアルペジオに乗り、お互いに響きあっていく事でしょう。「瑠璃色の地球」さあどうぞお楽しみ下さい。この私達が住んでいる地球が永遠に平和で、「地球は皆一家」を願っています。

・(火)「夢見る人」(二重奏)

「はじまりの春」毎年、3月の始めに開催される福知山市文化協会主催「文協フェスティバル」は今年で第32回目の開催、又福知山市文化協会は創立80周年を迎えます。「みんなでつくる、みんなで楽しむ、文化の力、ここに集結」と展示部門、舞台部門に分かれ加盟団体の皆さんによる1年の成果発表の場です。発表もですが前日からの会場設営、終わってからの撤収作業等々、役員さん、加盟団体の皆さんの暖かいご支援ご協力の元、今年も無事終了しました。来て頂いたお客さん、入場者数は延べ1500人近くもあり、市民の皆さんに親しんでもらっています。今日は、当日のプログラムに掲載された、福知山市文化協会会長前田竹司さんのご挨拶文をご紹介しましょう。
本日は公益社団法人福知山市文化協会「第32回文協フェスティバル」にご来場いただき誠にありがとうございます。文協フェスティバルは当協会のメーン事業として加盟団体の皆様を中心に日頃親しんでこられた文化芸術活動の成果を発表するとともに、市民の皆様に舞台芸術や展示作品を気軽に楽しんでいただく場として毎年開催しております。音楽や踊り、演劇、展示作品などさまざまな表現に触れていただきながら、この2日間、皆様の心に少しでも明るさや安らぎをお届けできれば幸いです。どうぞ思い思いにごゆっくりお楽しみ下さい。と掲載されています。参加者の皆さんお疲れ様でした。又来年度の開催に向けて取り組んでいきましょう。
「夢見る人」作曲者のフォスターは「アメリカ音楽の父」と呼ばれ、1826年アメリカ、ペンシルベニア州ピッツバーグの隣町で比較的裕福な家庭の10人兄弟の末っ子として生まれ育ちました。世界中で親しまれている草競馬、静かに眠れ、スワニー河等、黒人の生活を題材とした名曲が多く、和声や曲の構成の素朴さ、又親しみやいメロディからアメリカ民謡としても扱われ、ジャズやポピュラー音楽、ミュージカル等のアメリカ独自の音楽の発展に影響を与えていきます。
37歳と言う若さで亡くなったフォスター、裕福な家庭に育ったものの、20代に豪遊し、亡くなる前にはお金も使い果たし、ニューヨークのアパートでさびしく一人住まい、アルコール依存症でお酒に溺れる、荒れ果てた生活だったといいます。その荒れ果てた生活の中、亡くなる前に作曲されたのがこの「夢見る人」、「夢路より」とも訳され、「死の数日前に書かれた最後の作品」と記されて、出版されています。でも、その生活の貧しさとは裏腹に、あの美しい旋律はどこから湧いてでてくるのでしょうか?まさに夢のようです。
「夢見る人」は私がプロのギタリストを目指そうと決心した思い出の1曲です。
「始まりの春」四季の始まりでもあり、大きな節目を迎える季節、進級や進学、就職や昇進、転勤など今の立場から次のステージへと、新しい環境の中でこんなふうに頑張ろうと気持ちをあらたにする人も多いと思います。その一歩を勇気をもって大きく踏み出し、頑張って下さい。
さあ、「夢見る人」どうぞお楽しみ下さい。


・(水) 「さくら変奏曲」 (高村浩二)

本日お送りします「さくらの主題による変奏曲は」横尾幸弘さん作曲。戦後、日本のクラシックギター界でははじめてのリサイタルを開かれ又作曲や編曲活動と日本のギター界に多いに貢献されています。中でも「さくらの主題による変奏曲」はその芸術的な完成度の高さから世界的に有名で、パリで開催されたパリ国際ギターコンクール作曲部門で入賞、その後世界中の多くのギタリストによって演奏されています。
日本人のギター弾きにとっては欠かす事のできないプログラムです。「さくらの主題による変奏曲」、前奏、お馴染みのさくらさくらのメロディによる主題があり6つの変奏、そしてコーダと、まさに桜のつぼみがふくらみ、やがて満開になり、散っていく、春の情景を音で表しています。さあ、「さくらの主題による変奏曲」お楽しみ頂きましょう。

・(木)「花」より(二重奏)

ギターの散歩道、本日ご紹介する曲目は滝廉太郎作曲の「花」です。日本列島は春真っ盛り滝廉太郎作曲の「花」初めて日本人の手によって作られた二声部の合唱曲として中学生の音楽の教科書に掲載され、又、年齢を問わず誰からも親しまれている名曲。歌い出しの「春のうららの隅田川」のフレーズに引きづられこの歌の題名を「春」とか「隅田川」だと思い込んでいる人も多いようです。
作曲の滝廉太郎さんは1879年明治12年東京に生まれ、23年間の短い生涯でした「花」をはじめ「荒城の月、箱根八里」等の名曲を残し、その後の日本音楽の発展に大きな影響を与えています。当時、外国の曲に日本語の歌詞をあてはめると言う従来の唱歌のあり方にかなり批判的で、「花」はすぐれた日本の言葉に芸術性の高い音楽をと、付点のリズムを鮮やかに生かした弾力性のある旋律、そして旋律をさざ波のごとく美しく包み込む伴奏と、意欲的に取り組んだ作品だけにすでに1世紀を経た今日(こんにち)でも新鮮さが失われる事もなく、新進気鋭の作曲家の生命力を感じずにはいられません。
作詞の武島羽衣(タケシマハゴロモ)。隅田川のほとり、言問橋近くの隅田川公園には隅田川の流れや桜の花を見守っているかのように、自筆による「花」の歌碑が残っています。
今日は東京葛飾区在住、鍼灸、あん摩マッサージ指圧師又スポーツトレーナーとしてご活躍中の大塚佳正さんからのリクエストです。この「花」と言う曲は幼い頃から自然と耳に入っていて今頃の時期になると自然と口ずさみたくなるそうです。歌詞は隅田川を下る船からの春の情景とありますが、大塚さんのお住まいの所からは必ず隅田川にかかる橋を渡って都心に行くと言うイメージで春は桜、夏は三社祭、秋は紅葉と河原はないものの四季のうつろいを楽しんでおられるそうです。
編曲は恩師新堀寛己先生です。先生が出版された「新堀寛己健康長寿シリーズの本の1冊に、感動いっぱいの演奏力、多くの人が涙するほど感動する演奏とは、と言う項目で、「リズム」は音楽のたましい、「いのち」とリズムの表現の仕方としてこの「花」を取り上げられています。新堀先生は滝廉太郎作曲の「花」は武島羽衣(ハゴロモ)の歌詞から分かるように隅田川沿いの満開の桜を船から見て楽しむようすが見事に表現されている曲です。川面に春うららのそよ風が心地よいリズムを生み、伴奏は親指と人差し指をアルアイレで小気味(コキミ)よく刻み、ギターならではのリズムが表現できる名曲です。四季の豊かな日本育ちの人なら感覚で知っていますが地球上四季のない地域もあります。故に、春を迎えてワクワクする喜びや穏やかな川の流れの「リズム」「命」を最初に知って頂く事が大前提なのです。と、リズムの大切さを言っておられます。季節の移ろいを五感で感じたいものです。「花」さあどうぞお楽しみ下さい。皆さんも春を満喫してください。

・(金)「Eterna Saudade (Waltz)」 (高村浩二)

本日ご紹介する曲目はブラジルの作曲家ディレルマンド・レイス作曲「エテルナ・サウダージ(Eterna Saudade)邦訳 「永遠の憧れ」または「遥かなる郷愁」です。
「はじまりの春」私と高村浩二先生と2人で活動しています「ギターの散歩道」は独自開催での演奏会もありますが、地元中丹文化事業団ふれあい移動コンサートのボランティア演奏にも登録しており、演奏依頼があれば演奏に行っています。先日も地元で藍染で活動中の「福知山藍同好会」代表は塩見勝美さん。「藍をはぐんで30年!新春のつどい」と言う30年の記念イベントへ演奏に行ってきました。福知山藍同好会は、養蚕のすたれた由良川沿いはその昔、藍を栽培していました。それを地元の産業に出来ないかと発足されています。イベント会場は福知山市中公会堂、藍同好会の会員の皆さんに聴いて頂きました。プログラムもギターの代表曲の禁じられた遊び、アルハンブラの想い出、リベルタンゴをはじめみんなで歌いましょうのコーナーでは「四季の歌」「おぼろ月夜」と皆さん楽しそうに歌っておられるのが印象的でした。
当日、藍同好会代表塩見勝美さんから頂いた資料に「600年の歴史をもつ由良川の藍染」「藍染は誰にでもできる」と私も今まで知らなかった藍染の歴史が記載してありましたので1部ご紹介しましょう。600年前由良川流域で藍の栽培と藍染が行われていました。1579年ごろ丹波平定に成功した明智光秀が福知山城を築城しました。明智光秀は洪水対策で「明智藪」を造り、又寺町、鍛冶町、紺屋町を造り城下町を整備、福知山の為に大層貢献しました。明治に入り外国から化学染料が輸入されるようになり、天然藍染は大正の終わりにほぼすたれてしまいました。京都府下で最後まで藍が作られていたのが福知山藍同好会がある庵我地区でした。昭和57年藍の種をまいて栽培に成功、由良川沿いに藍を復活させることができました。「藍染はだれでも出来る」の著書、高田とよてるさんの教えを頂き、試行錯誤の末1995年に藍染に成功。藍の液から引き上げ空気に触れる事で藍色が発色、この時の感動は忘れられません。そして、福知山藍同好会を発足、会員と共に自分たちで育てた藍で「すくも」を造り「藍を建て」染め上げる「本藍染め」で一貫した作品を製作しています。と、あります。
「はじまりの春」に相応しくギターの散歩道、初めての楽曲です。作曲者のディレルマンド・レイスは日本ではそれほど知られておらず、彼の曲が演奏されることも比較的少ないですが、ブラジルでは最も有名なポピュラー・ギタリストの一人とのこと。「エテルナ・サウダージ」典型的なブラジルの「サウダージ」の作風は、憧れと悲しみの感覚を表現しています。感傷的でノスタルジックなレイスの音楽は、多くの人に過ぎ去った時代の思い出を呼び起こします。さあ、「エテルナ・サウダージ」どうぞお楽しみ下さい。呼び起こします。


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